視線

ライヴを見たことがあるバンドの「指が動くだけ」のギター弾きが勘違いをした発言をしてリーダーと喧嘩になったそうだ。

ライヴを見たときのそのギター弾きの感想は、バッキング、トーン、ボイッシング全部ダメ。

うちのバンドなら1曲でお引き取りを願っているくらい酷いものだったし、どうすればあんな酷いトーンで悲惨なプレイが出来るのか訊いてみたいくらい。

バンドの足を引っ張っているとしか思えないのにも関わらず、本人は自分を「テクニカル」だと勘違いをしているのが客席からも判るほど。

自分のプレイを客観視できない人間の悲劇だと思う。

自称「テクニカル」なアマチュアミュージシャンって、どうすればあんなふうな勘違いができるんだろう。

CDどおりプレイが出来るから?
周りが「上手い」とか「凄い」とかおだてるから?
早弾きが出来るから?
難しいことが出来るから?

指が動くだけで、上手いと思っているのなら物凄い勘違い。

それ以上に自分の技術が客を魅了するほどエンターテイメントの域に達していると思っていたら、それこそ笑いものだ。

奏でるべきメロディもなく、ただスケールやフレーズを羅列したところで、誰も評価はしてくれない。

無知なヤツか提灯持ちが絶賛して終わり。

ジャコ・パストリアスとパット・メセニーがジョニ・ミッチェルのバックで演奏していたライヴのDVDを見ると、ハッキリと判ることがある。

彼らの視線は指板の上にはない。
いつも音楽の方に向いている。

「テクニック=指板の上」ではないことを再考してみたらどうだろう。